墨出し(測量)の専門性が高まっています、

作業風景

墨出し(測量)の専門性が高まっています、

墨出しは、建築現場において物の位置を示すことです。

レベルを用いて水平墨、トランシットを用いた鉛直・垂直墨を出し、柱の鉄骨を建てる位置や、タイルを貼る位置などを示します。

道具においては、古くから用いられている墨つぼ(墨汁の入ったつぼ状の道具)から、近代的な測量機器を使用し、幅広く活躍しています。

現場内では、墨出し作業を行う作業者は「墨出し屋」や「測量屋」、「墨出し大工」とも呼ばれています。

【やりかた墨出し】

やりかた墨出しでは、100メートルを超えるような位置だしでも、1ミリにこだわり、精度を追求します。

【基礎墨出し】

基礎墨出しでは、鉄筋屋さんや大工さんが見やすいように、カラースプレーでマークします。

【親墨出し】

親墨出しでは、やりかた墨出し同様、1ミリにこだわることに加え、後作業の効率アップを考え、大工さんや設備屋さんがここの場所にあって助かったというような場所への墨出しを行っています。

1階から最上階まで、狂うことなく墨出しを行います。

【仕上げ墨出し】

各職方さんとミーティングをして、適所に墨出しをします。

 

墨出し工事は古くからある工事でしたが、元請現場職員と型枠大工さんが兼ねていて、独立職種としては認知されていませんでした。

しかし、

建物においては、超高層ビルの到来や、外観が美しいスタイリッシュな建物の増加。

土地においては有効活用の要求で、墨出し工事はより高い技術と専門性が必要とされています。